左官とは
左官とは建築物の壁を塗る仕事とする職人のことです。
土や粘土、セメントなどを水で練ったものをコテで塗り、表面を美しく仕上げるのが主な仕事です。
砂や土、漆喰、モルタルなど素材の特性を活かし、室内の壁や外壁、門壁を作るのに用いられます。
伝統的建築である城や蔵、お寺などにみられる白い壁の漆喰が代表的なものです。
現在では、伝統的な物という見方だけではなく、土壁の機能性や見た目の美しさが再び認知され、
様々な建築に用いられるようになりました。
土壁の役割
快適な住環境を作る
土壁は建物の壁面仕上げとしての機能的な役割を担っています。
その建物の耐久性や居住快適性を高める役割があり
耐火性能、防水性能、遮音性能、断熱性能など
それぞれに優れた新しい壁素材が生み出されています。
仕上がり美しい
土壁は壁を美しく仕上げるという装飾的な役割があります。
どのような複雑な形状でも自由に形成することができるだけでなく、広い面積でも継ぎ目のない美しい仕上げが可能です。
表面のデザインや色、質感を活かした空間作りができます。
自然素材が使われているので安全
現代建築の内装材には防腐剤や塗料に有害な物質が含まれているものがあり、シックハウスやアレルギーの原因といわれています。
一方、土壁に使われる漆喰(しっくい)壁・珪藻土(けいそうど)壁は、健康に害のない自然素材が使われているので安全です。